日本の教育を考える

日本の教育が少しでも良い方向に進化していってほしいなと願いつつ、感じたことを書いてみます。

教育現場のスタンダードに賛成です。

10月29日の朝日新聞に、学校現場でスタンダードが広がっている、という記事がありました。 スタンダードには、授業に関するもの、学校生活に関するもの、学習規律(机の上には何を置いて…、ノートの書き方はこうで、など)に関するものなどがあります。 これ…

教員の働き方改革と同時に、少子化対策が必要。

各地の教育委員会へ取材に行くと、目の当たりにするのは少子化の現実です。 どんどん子どもが減っています。 取材に行った東北地方のある県では、学校の統廃合をどんどん進めています。でも、5年でまた統廃合が必要になってしまうそうです。 東京23区でさえ…

教員の働き方改革 こんな研修はいかがですか。

文科省が有識者を集めて、「働き方改革」という名の業務改善を進めています。 業務改善、大事です。 整理整頓、大事です。 全国の学校では、「この仕事、やる意味ありますか?」のような問答が、研修などで行われていることでしょう。 その動きを否定するつ…

学力上位の県こそ、働き方改革をしてほしい!

10月は、平成29年度の全国学力・学習状況調査の結果で上位になった自治体、学校の取材をしていました(まだ雑誌の発売前なので、どこに行ったかは書きませんが……)。 今回の取材の主旨は学力向上です。ですから、学力向上のために自治体、学校ではどんなこと…

池田中学の事件、校長の責任は重い。

ひどい叱責により、福井県の中学2年生の男子生徒が自ら命を絶ってしまいました。 町にひとつしかない中学校。 生徒数はたったの52人。 町にとって、子どもは宝でしょうに……。 亡くなった男子生徒の気持ちを思うと……つらかったでしょうに。残念でなりません。…

アクティブラーニングと逆行する政治の話。

学校は現在、アクティブ・ラーニング(主体的、対話的で深い学び)を積極的に進めています。 今の大人たちは話し合いがものすごく下手だと思うんですけど、だからこそ、子どものころから鍛えていこうとしているわけです。 国は、みんなが多様な意見を出し合…

全国学力調査と素晴らしい授業の話。

平成29年度の「全国学力・学習状況調査」の結果を受けまして、現在、上位県、上位政令市の取材を行っています。 昨日はある小学校で算数の授業を見せていただきました。 子どもたちの動き、反応がよかったです。31人が先生の指示でさっと動きます。 なんて書…

教員の働き方改革…「おもてなし」の矛盾

文科省では有識者を集め、教員の「働き方改革」の議論を進めているようです。 昨日は、社員の過労自殺という事件を起こした、電通の裁判もありました。 働き過ぎている人がこの国にはたくさんいて、教員だけの問題ではないということです。 国全体がこのまま…

先生が尊敬されない問題について。

子どものころ、「先生の言うことを聞きなさい」と言われたものです。 怒られるのは子どもが悪いから、と決まっていたのです。 でも、最近は「うちの子は悪くない」と考える親御さんもいるようで、先生の言うことを受け入れてくれるとは限らなくなりました。 …

文科省のガイドラインと学校現場がかけ離れている件について。

現在、スクールカウンセラー(SC)とスクールソーシャルワーカー(SSW)について調査中です。 それでわかったのは、地域によって驚くほど配置状況が違うということです。 この件に関しては、文科省が今年1月にガイドラインをつくって公表しているのですが、…

中学校の部活動問題は、対策を各自治体が考えるべき

中学校の部活動問題について記事を書くため、先月、取材しておりました。 この問題に関しては、私はずっともやもやしていました。 部活動に対しては、いろいろな意見があり、それぞれに説得力があり、いったい誰の声を聞いて対策を考えるべきなのか、つまり…

全国で学校閉庁日、校長先生は夏休み

全国的に、お盆休みの現在、多くの小中学校が「お休み」となっているようです。 お盆休みに合わせて学校閉庁日を設定する自治体が増えているからです。 以前は、お盆であろうと関係なく、学校には常に誰か先生がいて不測の事態に備えていました。先生が部活…

カリマネと民主主義の関係

カリキュラムマネジメントとは新学習指導要領の目玉のひとつです。 私はある雑誌の記事を書くため、研究者に取材しました。 カリキュラムマネジメントとは、ものすごく簡単に言うと、教科書会社が考えたカリキュラム通りに教えるのではなく、その学校の子ど…

学習指導要領をもっと読みやすくしてほしい。

教育関係者でない人から、「学習指導要領ってなんですか」と聞かれることがあります。 知らないですよね、普通。 私もこの仕事を始める前は知りませんでした。 ものすごく簡単に言うと、各教科ごとに、どの内容を何年生に教えましょう、と文部科学省が決めた…

学校のプール開放時の事故を防ぐには。

三重県四日市市の小学校で、低学年用プールにいた3年生の男子児童が溺れているのを監視していた保護者が見つけました。市内の病院に搬送されましたが、搬送時に意識はなく、集中治療室(ICU)に入っているそうです。 プールは長さ25m×幅13mで、低…

第6回「教育と笑いの会」に行ってきました。

土曜日は、第6回「教育と笑いの会」に出かけ、たくさん笑ってまいりました。 会長は岐阜聖徳学園大学教授で、元中学校校長の玉置崇先生です。玉置先生の趣味が落語だとはうかがっておりましたが、落語を話される場面を見るのは初めてでした。 最初の会長あい…

「窓から飛び降りろ」はダメ! 暴言を防ぐ対策は?

所沢市の小学校で、40代の男性教師が、鉛筆削りの貸し借りを巡って言い争っていた小学4年の男子児童に、「今すぐ窓から飛び降りろ」「命が惜しいのか。早く飛び降りろ」などと3階の教室から飛び降りるよう何度も迫ったんだとか。 まず、この男子児童が、この…

部活動問題を鋭意取材中です。

現在、中学校の部活動問題について、取材中です。 この問題、ものすごくおもしろいです。 発売前なので、詳細はまだ書けませんが、 ただひとついえることは、その根本にあるのは「少子化」だということです。 例えば、10年前に500人生徒がいた中学校が、今は…

総合教育技術2017年8月号が発売されました!

私が執筆しました「総合教育技術」8月号が発売されました。 今回は「『チーム学校』を築く情報発信力!」の部分を担当しました。 学校のホームページを、何年も放置している学校が全国にたくさんあります。校長先生が誰なのかわからないホームページもたくさ…

教員を大量採用すると、かえって忙しくなるらしい。

あるサイトで、私がお会いしたことのあるイケメン先生の記事を読みました。 「人手不足だからといって教員を大量採用すると、かえって忙しくなる」と。 その理由は、大量採用により、本来、教員にならないような人、つまり、本気で教員になりたいわけじゃな…

道徳の教科化でいじめは防げるのか?

小学校では2018(平成30)年度から、中学校では2019(平成31)年度から「道徳の時間」が「特別の教科 道徳」になります。つまり、道徳が教科になるのです。 現在、道徳の時間は……行事などにより、つぶされていたりします。成績をつけないから、優先順位が下…

いじめをなくす授業とは? 「木原雅子さんの出張授業」から学ぶこと

「学校でいじめがあった」と報道されると、世間の多くの方は、「学校はいじめの授業をすればいいじゃないか」と思うのではないでしょうか。 私もかつてはそうでした。 「いじめはいけない、と授業でちゃんと教えないからいじめが起こるんだろう」と。 でも、…

教職課程で学生に何を教えるべきなのか。

現在、教員志望の学生が大学で学ぶ内容を変えよう、という動きがあり、先月、「教職課程コアカリキュラム」案が公表されました。 もうパブリック・コメントはしめきられてしまったので残念なんですけど…。 私が常々、教職課程で教えればいいのに、と思ってい…

学校業務改善アドバイザーさんとの会話から日本の教育の縮図を見た

今年の春から、文科省は学校業務改善アドバイザーを学校の派遣する事業を始めました。学校の業務改善を手助けするためです。学校業務改善アドバイザーは、各方面から専門家が集められた模様です。 本日、学校業務改善アドバイザーのお一人とお話をする機会が…

教育の長時間労働縮減に向けた4つ目の視点…少子化問題。

昨日、3つの視点を書いたところ、本日、もうひとつあることに気づきました。 なので追加します。教員の長時間労働縮減に向けた4つ目の視点があります。 それは、少子化問題です。 ●少子化による学校の統廃合 全国的に少子化が進んでいまして、地域によって…

小中学校でLGBTも含めた「性の多様性」教育をしてほしい

LGBTも含めた、「性の多様性」教育を、人権教育として、小中学校で扱ってほしいと私は思っています。 人権課題はたくさんあります。 東京都教育委員会の人権教育資料を見ますと、女性、子ども、高齢者、障害者、同和問題、アイヌの人々、外国人、HIV感染者・…

長時間労働縮減に向けた6つの視点←増やしました。

教員の長時間労働縮減には、どんな視点があるのかをまとめておきます。 1<法律問題>……国レベルの問題です。 給特法というのがありまして、教員の給料は、時間外勤務手当を支給しないかわりに、あらかじめ給料の月額の4%相当額を教職調整額として加算し…

教員の長時間労働縮減へ 各地の動き 備忘録

見つけたら、更新していきます。 ●宮崎県都城市 宮崎日日新聞より 都城市教育委員会は、今年度から、印刷や作品掲示、丸つけなどを代行する支援員の配置事業に乗り出しました。5中学に教諭支援員を配置し、この取組は県内初だそうです。 ●部活動の休養日を設…

教員の多忙化と世間の期待の関係

教員がこんなに忙しくなっている原因にひとつとして、世間の人々が教員に求めるレベルが高すぎる、ってこともあるんじゃないでしょうか。 サービス業のような保護者対応、 警備会社のような安全管理、 カウンセラーのような心のケア、生徒指導、 プログラマ…

雑に扱われると人は攻撃的になる。

雑に扱われると人は攻撃的になる。 これは、ある小学校の校長先生から聞いた言葉です。 その小学校は、保護者と教員がしょっちゅうケンカしているような、職員室で教員が子どものことを悪く言ってるような、荒れた学校だったそうです。 当然、保護者と教員は…