日本の教育を考える

日本の教育が少しでも良い方向に進化していってほしいなと願いつつ、感じたことを書いてみます。

「窓から飛び降りろ」はダメ! 暴言を防ぐ対策は?

所沢市の小学校で、40代の男性教師が、鉛筆削りの貸し借りを巡って言い争っていた小学4年の男子児童に、「今すぐ窓から飛び降りろ」「命が惜しいのか。早く飛び降りろ」などと3階の教室から飛び降りるよう何度も迫ったんだとか。 まず、この男子児童が、この…

部活動問題を鋭意取材中です。

現在、中学校の部活動問題について、取材中です。 この問題、ものすごくおもしろいです。 発売前なので、詳細はまだ書けませんが、 ただひとついえることは、その根本にあるのは「少子化」だということです。 例えば、10年前に500人生徒がいた中学校が、今は…

総合教育技術2017年8月号が発売されました!

私が執筆しました「総合教育技術」8月号が発売されました。 今回は「『チーム学校』を築く情報発信力!」の部分を担当しました。 学校のホームページを、何年も放置している学校が全国にたくさんあります。校長先生が誰なのかわからないホームページもたくさ…

教員を大量採用すると、かえって忙しくなるらしい。

あるサイトで、私がお会いしたことのあるイケメン先生の記事を読みました。 「人手不足だからといって教員を大量採用すると、かえって忙しくなる」と。 その理由は、大量採用により、本来、教員にならないような人、つまり、本気で教員になりたいわけじゃな…

道徳の教科化でいじめは防げるのか?

小学校では2018(平成30)年度から、中学校では2019(平成31)年度から「道徳の時間」が「特別の教科 道徳」になります。つまり、道徳が教科になるのです。 現在、道徳の時間は……行事などにより、つぶされていたりします。成績をつけないから、優先順位が下…

いじめをなくす授業とは? 「木原雅子さんの出張授業」から学ぶこと

「学校でいじめがあった」と報道されると、世間の多くの方は、「学校はいじめの授業をすればいいじゃないか」と思うのではないでしょうか。 私もかつてはそうでした。 「いじめはいけない、と授業でちゃんと教えないからいじめが起こるんだろう」と。 でも、…

教職課程で学生に何を教えるべきなのか。

現在、教員志望の学生が大学で学ぶ内容を変えよう、という動きがあり、先月、「教職課程コアカリキュラム」案が公表されました。 もうパブリック・コメントはしめきられてしまったので残念なんですけど…。 私が常々、教職課程で教えればいいのに、と思ってい…

学校業務改善アドバイザーさんとの会話から日本の教育の縮図を見た

今年の春から、文科省は学校業務改善アドバイザーを学校の派遣する事業を始めました。学校の業務改善を手助けするためです。学校業務改善アドバイザーは、各方面から専門家が集められた模様です。 本日、学校業務改善アドバイザーのお一人とお話をする機会が…

教育の長時間労働縮減に向けた4つ目の視点…少子化問題。

昨日、3つの視点を書いたところ、本日、もうひとつあることに気づきました。 なので追加します。教員の長時間労働縮減に向けた4つ目の視点があります。 それは、少子化問題です。 ●少子化による学校の統廃合 全国的に少子化が進んでいまして、地域によって…

小中学校でLGBTも含めた「性の多様性」教育をしてほしい

LGBTも含めた、「性の多様性」教育を、人権教育として、小中学校で扱ってほしいと私は思っています。 人権課題はたくさんあります。 東京都教育委員会の人権教育資料を見ますと、女性、子ども、高齢者、障害者、同和問題、アイヌの人々、外国人、HIV感染者・…

長時間労働縮減に向けた6つの視点←増やしました。

教員の長時間労働縮減には、どんな視点があるのかをまとめておきます。 1<法律問題>……国レベルの問題です。 給特法というのがありまして、教員の給料は、時間外勤務手当を支給しないかわりに、あらかじめ給料の月額の4%相当額を教職調整額として加算し…

教員の長時間労働縮減へ 各地の動き 備忘録

見つけたら、更新していきます。 ●宮崎県都城市 宮崎日日新聞より 都城市教育委員会は、今年度から、印刷や作品掲示、丸つけなどを代行する支援員の配置事業に乗り出しました。5中学に教諭支援員を配置し、この取組は県内初だそうです。 ●部活動の休養日を設…

教員の多忙化と世間の期待の関係

教員がこんなに忙しくなっている原因にひとつとして、世間の人々が教員に求めるレベルが高すぎる、ってこともあるんじゃないでしょうか。 サービス業のような保護者対応、 警備会社のような安全管理、 カウンセラーのような心のケア、生徒指導、 プログラマ…

雑に扱われると人は攻撃的になる。

雑に扱われると人は攻撃的になる。 これは、ある小学校の校長先生から聞いた言葉です。 その小学校は、保護者と教員がしょっちゅうケンカしているような、職員室で教員が子どものことを悪く言ってるような、荒れた学校だったそうです。 当然、保護者と教員は…

カリキュラム・マネジメントと教員の長時間労働の話。

このところずっと、文科省のサイトで学習指導要領を見たり、中教審の答申を見たりしながら、カリキュラム・マネジメントについて考えていました。 はっきり言って、難解です。 何が難しいって、文章が。 「わかる人にはわかる」文章となっております。 私を…

教員の長時間労働 小学校も一部教科担任制にしては?

教員の長時間労働の縮減のために。 私は小学校も、一部教科担任制にするという方法もあると思います。 例えば、3年生の国語はA先生が担当。算数はB先生が担当というように。 小規模校でしたら、A先生は1~3年の国語とか。学年をまたにかけて分担するの…

「総合教育技術」でLGBT対応のページを担当しました。

私が執筆しております月刊誌「総合教育技術」が本日発売です。 こんな雑誌です。 http://family.shogakukan.co.jp/ed-extra01_cover この中で私がかかわっているのは、特集3「いま求められるLGBT対応」です。 3人の方に取材してきました。 LGBTを授業でどう…

ITより直接のコミュニケーションを重視する校長先生がいたっていい。

今日は、昨日とはまったく違うタイプの校長先生に会いました。 自分がやるべきことを、きっちりとこなして、学校を再生していく校長先生です。 この校長先生は、HPで自分の主張をバンバンするような方ではないのです。 今の世の中では、ITが得意でないという…

いるところにはいる!エース級の校長先生の特徴

今日は、地方のある中学校へ取材に行ってきました。 まだ詳しいことは書けません。 雑誌の発売までは、誰に会ったか、何処へ行ったかは秘密にしておくものだと私は思っているからです。 雑誌に書く記事の内容とは関係なく、今日はなるほど~と納得したことが…

教員の多忙化解消対策……静岡県吉田町の場合。

教員の多忙化縮減対策として、静岡県の吉田町がかなり先駆的な取組みをしようとしています。 小学校6年生を例にとりますと……。 現在の学習指導要領では、1年間の総授業時間数は1060時間、授業日数は206日です。しかし、2020年度から完全実施の次期学習主導…

財務省はなぜ教員を削減しろというのか。

学校現場では、「教員の数をもっと増やしてほしい」とみんな思っています。 40人のクラスよりも、30人のクラスの方が、先生の目が届きやすいに決まってるじゃないですか。勉強にも良い効果がありそうですよね。先生にとっては、テストの〇つけでも成績表を書…

子どもの貧困と学力格差は深刻な問題。

子どもの貧困の連鎖を断ち切るには……福祉的な側面からのサポートが必要です。 つまり、お金の問題ですね。一人親家庭のお母さんが生活のために、二つも三つも仕事をするようでは、生きることでいっぱいいっぱいで、子どもの教育に十分に目が行き届かなくなる…

藤原和博さんの「必ず食える1%の人になる方法」

藤原和博さんの本「必ず食える1%の人になる方法」を読みました。 この本では、4つの生き方を紹介しています。 A 社長タイプ 経済的価値(給料、年収、お金)を重視し、権力志向。 B 自営業タイプ 経済的価値を重視し、プロ(独立)志向。 C 公務員タイプ …

うそつきな大人たちと道徳教育

連日、テレビでうそつきな大人たちの様子が報道されています。 間違いなく、誰かがうそをついています。 堂々と。 仲間と示し合わせて。 それなのに、同じ口で、学校には「道徳教育をちゃんとしろ」というんですよ。 自分たちのほうがモラルがないのに。 ず…

「希望の塾」とエドはるみさん

実は私、小池百合子さんが主宰する「希望の塾」の一期生でした。 塾の公式の活動は月1回、えらい人の講演を聞くだけでしたけど……。 (その話はまた後で。) 年末の講演会場で、エドはるみさんを見かけたのです。 ライザップ前だったので、びっくりするぐらい…

福岡県で技術や美術の教員が不足。

西日本新聞によりますと、 福岡県内の複数の中学校で、技術や美術の教員がゼロのまま新学期を迎えたそうです。小規模校の場合、担当するコマ数が少ないため、非正規雇用で済ませようとしたから、なり手がいないと。 これはいい傾向だと思います。 子どもたち…

いじめを認めない市教委。

取手市教委の態度が問題になっております。 女子中学生の自死がなぜ起こったのか、第三者委員会までつくって調査したのに、その原因にいじめがあったと認めなかったと。 それが、文科省からの鶴の一声で認めたと。 これは取手市教委に限ったことではないと思…

世の中を変えたくなったら…ロビイ活動のしかた

先日、ロビイングのセミナーに行ってきました。 国にお願いしたいことができたときのために、知っておいた方がいいと思いまして。 講師は、国会議員の現役の秘書さんです。 世の中を変えるにはどうしたらいいのかといいますと……。 ①まず、ターゲットとなる国…

教職員の働き方改革、ネット署名が始まる

教員の長時間労働の縮減に向けて、かなりうれしい、新たな動きが出てきました。 大学教授や過労死遺族などが「教職員の働き方改革推進プロジェクト」という団体をつくり、5月1日から、「教職員の時間外労働にも上限規制を設けて下さい!」に賛同を求めるイ…

教員の長時間労働を縮減するために…実践例をつくる

前回、このブログで「教員の長時間労働が改善されないのは、教員がロビイ活動をしないからだ」と書きましたが、実はもうひとつ、改善するための方法があります。 それは、実践例をつくってしまうことです。 先日、文部科学省ではないんですが、ある省で働い…

教員の長時間勤務が改善されない政治的な理由

先日、このブログで「教員の長時間労働の縮減のためには給特法の改正が必要」だと書きました。何をすればいいのか、わかっているわけです。 にもかかわらず、なぜ法改正へと進んでいかないのか、というのが私の疑問でした。 それで、ある国会議員の現役秘書…

丸投げが許されないなら、教員数を増やしてほしい。

本気で教員の長時間労働を縮減しようと思ったらですね、極論すれば、丸投げすればいいんだと思います。 小学校の場合でしたら、英語も、道徳も、総合的な学習の時間も、体育も、音楽も、家庭科も、業者に任せてしまうんです。担任は教室にいかなくてもいいの…

教員の長時間労働の縮減には、給特法の改正が必要

教育雑誌では、毎年、「長時間労働の縮減のためにはどうしたらいいのか」というテーマの特集を組むことになっています。もう何十年間もずっとです。 たいてい記事の内容は業務改善でした。学校レベルでできること、教員レベルでできることを紹介してきました…

学校に、〇〇教育はいくつあるのか。2017年7月17日現在39!

学校に関する資料を読んでいると、必ず出てくるのが「〇〇教育」という言葉です。ものすごくたくさん種類がありまして、先生たちは教科の教育以外に、こういうことも学校で教えているわけです。各教科の活動や総合的な学習の時間などにうまく取り入れながら…

先生の親身な対応とワーク・ライフバランス

先日、元校長先生にお話を聞く機会がありました。 その先生は若いころ4年生を担任したことがあり、そのクラスが30数年ぶりに同窓会を開いたんだそうです。 先生がトイレに立つと、一人の男性が近づいてきたそうです。 その男性は子ども時代、家庭環境が複雑…

「好き」を仕事にすることと部活動の顧問問題

昨今のように教師受難の時代でも、「子どものころから教師になるのが夢でした」、「子どものころにお世話になった〇〇先生みたいになりたくて、教師になりました」という方がけっこういるのです。 基本的に、教師というのは「なりたい人がなる」仕事です。 …

教員の多忙になる原因と対策

教員が多忙であると、問題になっています。 その原因を一言でいうと、特に小学校の場合、教員にいろんなことをやらせすぎるからです。 小学校では、担任が国語、算数、理科、社会に加え、音楽、図工、体育(音楽、図工、体育は専科の教員がいる場合もありま…

いじめ自殺事件と担任

青森で中学生のいじめ自殺事件が起きました。 残念としかいいようがありません。 このような事件が起きた時、私が気になるのは「担任がどんな人だったのか」ということです。 新聞の報道などでは、担任がどんな指導をしたかが取り上げられますが、そうではな…

叱ることの大切さを語ってくれた元校長先生

すでに退職された中学校の校長先生の話です。 学校に、生徒が悪いことをしたときビシッと叱る先生と、決して怒らない甘い先生がいるとします。 どちらが生徒に人気があるかというと、当然、甘い先生です。何でも許してくれるから。 でも、それじゃ子どもは成…

記事にしなかった話② ある愛情あふれる校長先生の話2

前回の続きです。 校長先生は無線機をつけなかったし、警察OBにもお引き取り願い、校内をうろうろしている生徒に話を聴いたそうです。 わかったことは、その生徒たちがなぜうろうろしているかというと、それは勉強が嫌だから。 勉強が小学校のときから苦手で…

記事にしなかった話② ある愛情あふれる校長先生の話1

ある地方都市の中学校の校長先生の話をしようと思います。 その中学校は繁華街に近くて、昔から外国籍の子どもが多い地域です。それだけではなく、決して記事は書けないことがありました。何かと言いますと、養育を放棄された子どもたちを保護する施設など、…

記事にしなかったこと① ある中学校が学力向上した理由

取材に行くときは、テーマがあります。校長先生などと話している中で、すごく興味深い話がでてきても、テーマから外れたことは記事にできないんです。それはもったいないので、書いておくことにします。 これは、学力が市内で下位→上位へと変わっていった中…

お昼の「バイキング」という番組で。

たまたま昼に、「バイキング」というテレビ番組を見ました。 なぜか、教育問題を扱っていたからです。 最初に元中学校の先生だった男性がでてきて、「毎日の部活動が負担で、休日もなくて、しかも無給である」と紹介され、スタジオが「それは大変だな~。時…

教員におすすめ『幸せになる勇気』

『幸せになる勇気』(岸見一郎、古賀史健著、ダイヤモンド社)を読みました。 この本は、『嫌われる勇気』の後のお話です。青年は教師になり、アドラーの教えである、「ほめない、叱らない」をクラスで実践したところ、荒れてしまい、再び哲人のもとをたずね…

いじめを考える②きゅうりの話

先日、イタリアで暮らしていたことがある、という人から話を聞く機会がありまして、ちょっと興味深いことを聞きました。 その方いわく、「イタリアでは、きゅうりは量り売りなのよ。大きいのも小さいのも曲がってるのも、どんと売場に置かれていて、自分の好…

組体操の規制について

運動会の組体操に関して、動きがあったようです。 組体操中の事故が最近は新聞などで取り上げられていましたが、これまでは学校の判断に任されていました。ところが、馳文科大臣が「文部科学省として取り組まなければいけない」と回答したそうです。 組体操…

新たに不登校になった子どもが6万5000人

朝日新聞によりますと、 2014年度のデータでは全小中学生は1012万736人いて、そのうち不登校は12万2902人。さらに詳しくみると前の年から不登校状態を継続している人が5万7095人、2014年から新たに不登校になった「新規」は6万5807人…

学級崩壊の原因

学級崩壊は珍しいものではなくなっています。 これは学校の先生からよく聞くことですが……、若い先生のクラスでも、ベテランの先生でも起きているようです。 若い先生の場合は経験不足、知識不足な場合が多いそうです。 それは理解できますよね。 だから、若…

軽井沢バス事故と教育にできること

15日、長野県軽井沢町でスキー客を乗せたバスが転倒し、14人が死亡、26人が重軽傷を負った事故が起きました。 お亡くなりになった方々には心からご冥福をお祈りいたします。 また、被害者の多くは大学生であり、大切に育ててきた我が子を失った親御さ…

いじめを考える①

もしも我が子がいじめられているのではないかと保護者が気づいたとき、どうするか。 まずは担任に相談しますよね。 でも、担任が納得のいく対応をしてくれなかったします。 そうすると、次は学校ですよね。 でも、校長がいじめを認めてくれなかったら、結局…