日本の教育を考える

日本の教育が少しでも良い方向に進化していってほしいなと願いつつ、感じたことを書いてみます。

先生が尊敬されない問題について。

子どものころ、「先生の言うことを聞きなさい」と言われたものです。 怒られるのは子どもが悪いから、と決まっていたのです。 でも、最近は「うちの子は悪くない」と考える親御さんもいるようで、先生の言うことを受け入れてくれるとは限らなくなりました。 …

文科省のガイドラインと学校現場がかけ離れている件について。

現在、スクールカウンセラー(SC)とスクールソーシャルワーカー(SSW)について調査中です。 それでわかったのは、地域によって驚くほど配置状況が違うということです。 この件に関しては、文科省が今年1月にガイドラインをつくって公表しているのですが、…

中学校の部活動問題は、対策を各自治体が考えるべき

中学校の部活動問題について記事を書くため、先月、取材しておりました。 この問題に関しては、私はずっともやもやしていました。 部活動に対しては、いろいろな意見があり、それぞれに説得力があり、いったい誰の声を聞いて対策を考えるべきなのか、つまり…

全国で学校閉庁日、校長先生は夏休み

全国的に、お盆休みの現在、多くの小中学校が「お休み」となっているようです。 お盆休みに合わせて学校閉庁日を設定する自治体が増えているからです。 以前は、お盆であろうと関係なく、学校には常に誰か先生がいて不測の事態に備えていました。先生が部活…

カリマネと民主主義の関係

カリキュラムマネジメントとは新学習指導要領の目玉のひとつです。 私はある雑誌の記事を書くため、研究者に取材しました。 カリキュラムマネジメントとは、ものすごく簡単に言うと、教科書会社が考えたカリキュラム通りに教えるのではなく、その学校の子ど…

学習指導要領をもっと読みやすくしてほしい。

教育関係者でない人から、「学習指導要領ってなんですか」と聞かれることがあります。 知らないですよね、普通。 私もこの仕事を始める前は知りませんでした。 ものすごく簡単に言うと、各教科ごとに、どの内容を何年生に教えましょう、と文部科学省が決めた…

学校のプール開放時の事故を防ぐには。

三重県四日市市の小学校で、低学年用プールにいた3年生の男子児童が溺れているのを監視していた保護者が見つけました。市内の病院に搬送されましたが、搬送時に意識はなく、集中治療室(ICU)に入っているそうです。 プールは長さ25m×幅13mで、低…

第6回「教育と笑いの会」に行ってきました。

土曜日は、第6回「教育と笑いの会」に出かけ、たくさん笑ってまいりました。 会長は岐阜聖徳学園大学教授で、元中学校校長の玉置崇先生です。玉置先生の趣味が落語だとはうかがっておりましたが、落語を話される場面を見るのは初めてでした。 最初の会長あい…

「窓から飛び降りろ」はダメ! 暴言を防ぐ対策は?

所沢市の小学校で、40代の男性教師が、鉛筆削りの貸し借りを巡って言い争っていた小学4年の男子児童に、「今すぐ窓から飛び降りろ」「命が惜しいのか。早く飛び降りろ」などと3階の教室から飛び降りるよう何度も迫ったんだとか。 まず、この男子児童が、この…

部活動問題を鋭意取材中です。

現在、中学校の部活動問題について、取材中です。 この問題、ものすごくおもしろいです。 発売前なので、詳細はまだ書けませんが、 ただひとついえることは、その根本にあるのは「少子化」だということです。 例えば、10年前に500人生徒がいた中学校が、今は…

総合教育技術2017年8月号が発売されました!

私が執筆しました「総合教育技術」8月号が発売されました。 今回は「『チーム学校』を築く情報発信力!」の部分を担当しました。 学校のホームページを、何年も放置している学校が全国にたくさんあります。校長先生が誰なのかわからないホームページもたくさ…

教員を大量採用すると、かえって忙しくなるらしい。

あるサイトで、私がお会いしたことのあるイケメン先生の記事を読みました。 「人手不足だからといって教員を大量採用すると、かえって忙しくなる」と。 その理由は、大量採用により、本来、教員にならないような人、つまり、本気で教員になりたいわけじゃな…

道徳の教科化でいじめは防げるのか?

小学校では2018(平成30)年度から、中学校では2019(平成31)年度から「道徳の時間」が「特別の教科 道徳」になります。つまり、道徳が教科になるのです。 現在、道徳の時間は……行事などにより、つぶされていたりします。成績をつけないから、優先順位が下…

いじめをなくす授業とは? 「木原雅子さんの出張授業」から学ぶこと

「学校でいじめがあった」と報道されると、世間の多くの方は、「学校はいじめの授業をすればいいじゃないか」と思うのではないでしょうか。 私もかつてはそうでした。 「いじめはいけない、と授業でちゃんと教えないからいじめが起こるんだろう」と。 でも、…

教職課程で学生に何を教えるべきなのか。

現在、教員志望の学生が大学で学ぶ内容を変えよう、という動きがあり、先月、「教職課程コアカリキュラム」案が公表されました。 もうパブリック・コメントはしめきられてしまったので残念なんですけど…。 私が常々、教職課程で教えればいいのに、と思ってい…

学校業務改善アドバイザーさんとの会話から日本の教育の縮図を見た

今年の春から、文科省は学校業務改善アドバイザーを学校の派遣する事業を始めました。学校の業務改善を手助けするためです。学校業務改善アドバイザーは、各方面から専門家が集められた模様です。 本日、学校業務改善アドバイザーのお一人とお話をする機会が…

教育の長時間労働縮減に向けた4つ目の視点…少子化問題。

昨日、3つの視点を書いたところ、本日、もうひとつあることに気づきました。 なので追加します。教員の長時間労働縮減に向けた4つ目の視点があります。 それは、少子化問題です。 ●少子化による学校の統廃合 全国的に少子化が進んでいまして、地域によって…

小中学校でLGBTも含めた「性の多様性」教育をしてほしい

LGBTも含めた、「性の多様性」教育を、人権教育として、小中学校で扱ってほしいと私は思っています。 人権課題はたくさんあります。 東京都教育委員会の人権教育資料を見ますと、女性、子ども、高齢者、障害者、同和問題、アイヌの人々、外国人、HIV感染者・…

長時間労働縮減に向けた6つの視点←増やしました。

教員の長時間労働縮減には、どんな視点があるのかをまとめておきます。 1<法律問題>……国レベルの問題です。 給特法というのがありまして、教員の給料は、時間外勤務手当を支給しないかわりに、あらかじめ給料の月額の4%相当額を教職調整額として加算し…

教員の長時間労働縮減へ 各地の動き 備忘録

見つけたら、更新していきます。 ●宮崎県都城市 宮崎日日新聞より 都城市教育委員会は、今年度から、印刷や作品掲示、丸つけなどを代行する支援員の配置事業に乗り出しました。5中学に教諭支援員を配置し、この取組は県内初だそうです。 ●部活動の休養日を設…

教員の多忙化と世間の期待の関係

教員がこんなに忙しくなっている原因にひとつとして、世間の人々が教員に求めるレベルが高すぎる、ってこともあるんじゃないでしょうか。 サービス業のような保護者対応、 警備会社のような安全管理、 カウンセラーのような心のケア、生徒指導、 プログラマ…

雑に扱われると人は攻撃的になる。

雑に扱われると人は攻撃的になる。 これは、ある小学校の校長先生から聞いた言葉です。 その小学校は、保護者と教員がしょっちゅうケンカしているような、職員室で教員が子どものことを悪く言ってるような、荒れた学校だったそうです。 当然、保護者と教員は…

カリキュラム・マネジメントと教員の長時間労働の話。

このところずっと、文科省のサイトで学習指導要領を見たり、中教審の答申を見たりしながら、カリキュラム・マネジメントについて考えていました。 はっきり言って、難解です。 何が難しいって、文章が。 「わかる人にはわかる」文章となっております。 私を…

教員の長時間労働 小学校も一部教科担任制にしては?

教員の長時間労働の縮減のために。 私は小学校も、一部教科担任制にするという方法もあると思います。 例えば、3年生の国語はA先生が担当。算数はB先生が担当というように。 小規模校でしたら、A先生は1~3年の国語とか。学年をまたにかけて分担するの…

「総合教育技術」でLGBT対応のページを担当しました。

私が執筆しております月刊誌「総合教育技術」が本日発売です。 こんな雑誌です。 http://family.shogakukan.co.jp/ed-extra01_cover この中で私がかかわっているのは、特集3「いま求められるLGBT対応」です。 3人の方に取材してきました。 LGBTを授業でどう…

ITより直接のコミュニケーションを重視する校長先生がいたっていい。

今日は、昨日とはまったく違うタイプの校長先生に会いました。 自分がやるべきことを、きっちりとこなして、学校を再生していく校長先生です。 この校長先生は、HPで自分の主張をバンバンするような方ではないのです。 今の世の中では、ITが得意でないという…

いるところにはいる!エース級の校長先生の特徴

今日は、地方のある中学校へ取材に行ってきました。 まだ詳しいことは書けません。 雑誌の発売までは、誰に会ったか、何処へ行ったかは秘密にしておくものだと私は思っているからです。 雑誌に書く記事の内容とは関係なく、今日はなるほど~と納得したことが…

教員の多忙化解消対策……静岡県吉田町の場合。

教員の多忙化縮減対策として、静岡県の吉田町がかなり先駆的な取組みをしようとしています。 小学校6年生を例にとりますと……。 現在の学習指導要領では、1年間の総授業時間数は1060時間、授業日数は206日です。しかし、2020年度から完全実施の次期学習主導…

財務省はなぜ教員を削減しろというのか。

学校現場では、「教員の数をもっと増やしてほしい」とみんな思っています。 40人のクラスよりも、30人のクラスの方が、先生の目が届きやすいに決まってるじゃないですか。勉強にも良い効果がありそうですよね。先生にとっては、テストの〇つけでも成績表を書…

子どもの貧困と学力格差は深刻な問題。

子どもの貧困の連鎖を断ち切るには……福祉的な側面からのサポートが必要です。 つまり、お金の問題ですね。一人親家庭のお母さんが生活のために、二つも三つも仕事をするようでは、生きることでいっぱいいっぱいで、子どもの教育に十分に目が行き届かなくなる…