日本の教育を考える

日本の教育が少しでも良い方向に進化していってほしいなと願いつつ、感じたことを書いてみます。

カリキュラム・マネジメントと教員の長時間労働の話。

このところずっと、文科省のサイトで学習指導要領を見たり、中教審の答申を見たりしながら、カリキュラム・マネジメントについて考えていました。 はっきり言って、難解です。 何が難しいって、文章が。 「わかる人にはわかる」文章となっております。 私を…

教員の長時間労働 小学校も一部教科担任制にしては?

教員の長時間労働の縮減のために。 私は小学校も、一部教科担任制にするという方法もあると思います。 例えば、3年生の国語はA先生が担当。算数はB先生が担当というように。 小規模校でしたら、A先生は1~3年の国語とか。学年をまたにかけて分担するの…

「総合教育技術」でLGBT対応のページを担当しました。

私が執筆しております月刊誌「総合教育技術」が本日発売です。 こんな雑誌です。 http://family.shogakukan.co.jp/ed-extra01_cover この中で私がかかわっているのは、特集3「いま求められるLGBT対応」です。 3人の方に取材してきました。 LGBTを授業でどう…

ITより直接のコミュニケーションを重視する校長先生がいたっていい。

今日は、昨日とはまったく違うタイプの校長先生に会いました。 自分がやるべきことを、きっちりとこなして、学校を再生していく校長先生です。 この校長先生は、HPで自分の主張をバンバンするような方ではないのです。 今の世の中では、ITが得意でないという…

いるところにはいる!エース級の校長先生の特徴

今日は、地方のある中学校へ取材に行ってきました。 まだ詳しいことは書けません。 雑誌の発売までは、誰に会ったか、何処へ行ったかは秘密にしておくものだと私は思っているからです。 雑誌に書く記事の内容とは関係なく、今日はなるほど~と納得したことが…

教員の多忙化解消対策……静岡県吉田町の場合。

教員の多忙化縮減対策として、静岡県の吉田町がかなり先駆的な取組みをしようとしています。 小学校6年生を例にとりますと……。 現在の学習指導要領では、1年間の総授業時間数は1060時間、授業日数は206日です。しかし、2020年度から完全実施の次期学習主導…

財務省はなぜ教員を削減しろというのか。

学校現場では、「教員の数をもっと増やしてほしい」とみんな思っています。 40人のクラスよりも、30人のクラスの方が、先生の目が届きやすいに決まってるじゃないですか。勉強にも良い効果がありそうですよね。先生にとっては、テストの〇つけでも成績表を書…

子どもの貧困と学力格差は深刻な問題。

子どもの貧困の連鎖を断ち切るには……福祉的な側面からのサポートが必要です。 つまり、お金の問題ですね。一人親家庭のお母さんが生活のために、二つも三つも仕事をするようでは、生きることでいっぱいいっぱいで、子どもの教育に十分に目が行き届かなくなる…

藤原和博さんの「必ず食える1%の人になる方法」

藤原和博さんの本「必ず食える1%の人になる方法」を読みました。 この本では、4つの生き方を紹介しています。 A 社長タイプ 経済的価値(給料、年収、お金)を重視し、権力志向。 B 自営業タイプ 経済的価値を重視し、プロ(独立)志向。 C 公務員タイプ …

うそつきな大人たちと道徳教育

連日、テレビでうそつきな大人たちの様子が報道されています。 間違いなく、誰かがうそをついています。 堂々と。 仲間と示し合わせて。 それなのに、同じ口で、学校には「道徳教育をちゃんとしろ」というんですよ。 自分たちのほうがモラルがないのに。 ず…

「希望の塾」とエドはるみさん

実は私、小池百合子さんが主宰する「希望の塾」の一期生でした。 塾の公式の活動は月1回、えらい人の講演を聞くだけでしたけど……。 (その話はまた後で。) 年末の講演会場で、エドはるみさんを見かけたのです。 ライザップ前だったので、びっくりするぐらい…

福岡県で技術や美術の教員が不足。

西日本新聞によりますと、 福岡県内の複数の中学校で、技術や美術の教員がゼロのまま新学期を迎えたそうです。小規模校の場合、担当するコマ数が少ないため、非正規雇用で済ませようとしたから、なり手がいないと。 これはいい傾向だと思います。 子どもたち…

いじめを認めない市教委。

取手市教委の態度が問題になっております。 女子中学生の自死がなぜ起こったのか、第三者委員会までつくって調査したのに、その原因にいじめがあったと認めなかったと。 それが、文科省からの鶴の一声で認めたと。 これは取手市教委に限ったことではないと思…

世の中を変えたくなったら…ロビイ活動のしかた

先日、ロビイングのセミナーに行ってきました。 国にお願いしたいことができたときのために、知っておいた方がいいと思いまして。 講師は、国会議員の現役の秘書さんです。 世の中を変えるにはどうしたらいいのかといいますと……。 ①まず、ターゲットとなる国…

教職員の働き方改革、ネット署名が始まる

教員の長時間労働の縮減に向けて、かなりうれしい、新たな動きが出てきました。 大学教授や過労死遺族などが「教職員の働き方改革推進プロジェクト」という団体をつくり、5月1日から、「教職員の時間外労働にも上限規制を設けて下さい!」に賛同を求めるイ…

教員の長時間労働を縮減するために…実践例をつくる

前回、このブログで「教員の長時間労働が改善されないのは、教員がロビイ活動をしないからだ」と書きましたが、実はもうひとつ、改善するための方法があります。 それは、実践例をつくってしまうことです。 先日、文部科学省ではないんですが、ある省で働い…

教員の長時間勤務が改善されない政治的な理由

先日、このブログで「教員の長時間労働の縮減のためには給特法の改正が必要」だと書きました。何をすればいいのか、わかっているわけです。 にもかかわらず、なぜ法改正へと進んでいかないのか、というのが私の疑問でした。 それで、ある国会議員の現役秘書…

丸投げが許されないなら、教員数を増やしてほしい。

本気で教員の長時間労働を縮減しようと思ったらですね、極論すれば、丸投げすればいいんだと思います。 小学校の場合でしたら、英語も、道徳も、総合的な学習の時間も、体育も、音楽も、家庭科も、業者に任せてしまうんです。担任は教室にいかなくてもいいの…

教員の長時間労働の縮減には、給特法の改正が必要

教育雑誌では、毎年、「長時間労働の縮減のためにはどうしたらいいのか」というテーマの特集を組むことになっています。もう何十年間もずっとです。 たいてい記事の内容は業務改善でした。学校レベルでできること、教員レベルでできることを紹介してきました…

学校に、〇〇教育はいくつあるのか。2017年7月17日現在39!

学校に関する資料を読んでいると、必ず出てくるのが「〇〇教育」という言葉です。ものすごくたくさん種類がありまして、先生たちは教科の教育以外に、こういうことも学校で教えているわけです。各教科の活動や総合的な学習の時間などにうまく取り入れながら…

先生の親身な対応とワーク・ライフバランス

先日、元校長先生にお話を聞く機会がありました。 その先生は若いころ4年生を担任したことがあり、そのクラスが30数年ぶりに同窓会を開いたんだそうです。 先生がトイレに立つと、一人の男性が近づいてきたそうです。 その男性は子ども時代、家庭環境が複雑…

「好き」を仕事にすることと部活動の顧問問題

昨今のように教師受難の時代でも、「子どものころから教師になるのが夢でした」、「子どものころにお世話になった〇〇先生みたいになりたくて、教師になりました」という方がけっこういるのです。 基本的に、教師というのは「なりたい人がなる」仕事です。 …

教員の多忙になる原因と対策

教員が多忙であると、問題になっています。 その原因を一言でいうと、特に小学校の場合、教員にいろんなことをやらせすぎるからです。 小学校では、担任が国語、算数、理科、社会に加え、音楽、図工、体育(音楽、図工、体育は専科の教員がいる場合もありま…

いじめ自殺事件と担任

青森で中学生のいじめ自殺事件が起きました。 残念としかいいようがありません。 このような事件が起きた時、私が気になるのは「担任がどんな人だったのか」ということです。 新聞の報道などでは、担任がどんな指導をしたかが取り上げられますが、そうではな…

叱ることの大切さを語ってくれた元校長先生

すでに退職された中学校の校長先生の話です。 学校に、生徒が悪いことをしたときビシッと叱る先生と、決して怒らない甘い先生がいるとします。 どちらが生徒に人気があるかというと、当然、甘い先生です。何でも許してくれるから。 でも、それじゃ子どもは成…

記事にしなかった話② ある愛情あふれる校長先生の話2

前回の続きです。 校長先生は無線機をつけなかったし、警察OBにもお引き取り願い、校内をうろうろしている生徒に話を聴いたそうです。 わかったことは、その生徒たちがなぜうろうろしているかというと、それは勉強が嫌だから。 勉強が小学校のときから苦手で…

記事にしなかった話② ある愛情あふれる校長先生の話1

ある地方都市の中学校の校長先生の話をしようと思います。 その中学校は繁華街に近くて、昔から外国籍の子どもが多い地域です。それだけではなく、決して記事は書けないことがありました。何かと言いますと、養育を放棄された子どもたちを保護する施設など、…

記事にしなかったこと① ある中学校が学力向上した理由

取材に行くときは、テーマがあります。校長先生などと話している中で、すごく興味深い話がでてきても、テーマから外れたことは記事にできないんです。それはもったいないので、書いておくことにします。 これは、学力が市内で下位→上位へと変わっていった中…

お昼の「バイキング」という番組で。

たまたま昼に、「バイキング」というテレビ番組を見ました。 なぜか、教育問題を扱っていたからです。 最初に元中学校の先生だった男性がでてきて、「毎日の部活動が負担で、休日もなくて、しかも無給である」と紹介され、スタジオが「それは大変だな~。時…

教員におすすめ『幸せになる勇気』

『幸せになる勇気』(岸見一郎、古賀史健著、ダイヤモンド社)を読みました。 この本は、『嫌われる勇気』の後のお話です。青年は教師になり、アドラーの教えである、「ほめない、叱らない」をクラスで実践したところ、荒れてしまい、再び哲人のもとをたずね…