日本の教育を考える

日本の教育が少しでも良い方向に進化していってほしいなと願いつつ、感じたことを書いてみます。

福岡県で技術や美術の教員が不足。

西日本新聞によりますと、

福岡県内の複数の中学校で、技術や美術の教員がゼロのまま新学期を迎えたそうです。小規模校の場合、担当するコマ数が少ないため、非正規雇用で済ませようとしたから、なり手がいないと。

 

これはいい傾向だと思います。

子どもたちのために、という理由で、非正規雇用で我慢するような人がいないほうがいいと思うからです。

もしも我慢する人がいたら、これでいいんだということになり、ちっとも改善されませんからね。

 

時給で、週に何回かだけ授業をして、それで生活できるわけがないじゃないですか。

簡単にクビにできるし、雇用する側としては楽なんでしょうけど。

そんな条件で働く人がいると思っているところが、感覚がずれていますよ。

あっ、子育て中の女性なら…とか考えていたのかもしれませんね。

甘い。

いまや学校は、魅力的な職場じゃないんですって。

むしろ面倒くさくて、避けられる職種です。

 

だいたいね、県教委の方、ご自分はその条件で働きますか?

若い人たちに、ものすごく酷なことを要求しているってことに気づいてください。

なんでもコスト削減すればいいってもんじゃないですよ。

安易に民間企業のやりかたを導入するのはおやめください。

 

そもそも、美術とか、技術って「非正規でいいや」的な教科なんですかね。

国学力・学習調査の科目じゃないからって、この扱いはなんだかなぁ~、な感じですね。

こんなことしてたら、きっと、福岡県からは今後、天才アーティストも、天才プログラマーも生まれませんよ。

 

ちゃんと正規で雇って、優秀な教員に育てていただきたいものです。

近隣の何校かをかけもちで指導してもらうとか、生中継をして複数の学校で同時に授業をするとか、専門教員の授業を録画して、それを見ながら担任が授業をするとか、方法はいろいろあるんじゃないでしょうか。