日本の教育を考える

日本の教育が少しでも良い方向に進化していってほしいなと願いつつ、感じたことを書いてみます。

ITより直接のコミュニケーションを重視する校長先生がいたっていい。

今日は、昨日とはまったく違うタイプの校長先生に会いました。

自分がやるべきことを、きっちりとこなして、学校を再生していく校長先生です。

この校長先生は、HPで自分の主張をバンバンするような方ではないのです。

今の世の中では、ITが得意でないというだけで、時代遅れみたいな見方をされたりします。ウェブの世界で情報発信している人が有名人みたいになってしまうこともあります。

でも、ITを使いこなす校長先生だけが「いい校長先生」というわけではない、と実感しました。

 

毎日学校HPが更新されていたりすると、それだけでなんとなく、いい学校なのかな、と思ったりするじゃないですか。

この学校の前の前の校長先生はHPを自分でつくって一人で毎日、大量に更新してたんだそうですが、その結果、学校が荒れちゃったそうですよ。

HPの更新さえすればいいってもんではないということです。

 

今日お会いした校長先生は、目の前の子どもを大事にして、保護者、地域の人の意見にも耳を傾けて、直接話をすることを重視しているそうです。

こういう校長先生がいたっていいですよね。

校長先生になるような方は、もともと話すことが得意な人々ですからね。

コミュニケーション能力の高さを強みに学校経営をされているのです。

 

ITがそんなに得意じゃなくても(もちろん、普通にHPの更新ができ、メールが使えるレベルですよ)、人との関係を大事にした学校経営をしている校長先生が、きっと全国にはたくさんいることでしょうね。

名もなき校長先生たちが……。

日本の教育を支えている、こういう方たちの存在を忘れちゃいけないですね。

 

私も最近は「できる校長」はITを駆使する方が多いと感じていたもので、つい、そういう校長像が頭の中にできつつあったのです。

反省しました。

校長先生にも、いろいろなタイプがいらっしゃいます。

それでいいんではないでしょうか。

みんなが一つの校長のモデルをめざさなくても。

 

ちなみに、私がお会いしたことのある校長先生の中には、ITを武器にしている方もいますが、その校長先生たちは、どの方もコミュニケーション能力がものすごく高いんですよ。

ITだけじゃダメで、コミュニケーション能力が加わると武器になるってことなのでしょう。