日本の教育を考える

日本の教育が少しでも良い方向に進化していってほしいなと願いつつ、感じたことを書いてみます。

教員を大量採用すると、かえって忙しくなるらしい。

あるサイトで、私がお会いしたことのあるイケメン先生の記事を読みました。

「人手不足だからといって教員を大量採用すると、かえって忙しくなる」と。

その理由は、大量採用により、本来、教員にならないような人、つまり、本気で教員になりたいわけじゃない人、能力が劣っている人も教員になれてしまって、質が落ちてしまうから……。実際に大量採用した自治体では、荒れたクラスが増えてしまったんだそうですよ。

そうすると、周りのベテラン先生たちがいろいろフォローしないといけないですからね。確かに忙しくなりますね。

おっしゃる通りです。

 

しかしですね。ここで終わらせず、ちょっと考えてみていただきたいのです。

今のまま教員の長時間労働を放置すると、どうなるでしょう。

今や教員がブラック職業だということは、国民のほとんどが知っていますよ。

その結果どうなるかというと……現実的な人は教員を避けますよね。優秀な人が教員という職業を選ばなくなります。

大量採用しなくたって、このままいくと、質は落ちていくでしょう。

そういう意味では、この国の教育は今ものすごく危機に直面していると思うんですよ。

 

長時間労働を改善するためには、人を増やすか、仕事量を減らすか、そのどちらかをする必要があります。

人を増やすことでかえって現場の先生が忙しくなるというのなら、とりあえず、今すぐにでも、仕事を減らすことに着手すべきだということですね。