日本の教育を考える

日本の教育が少しでも良い方向に進化していってほしいなと願いつつ、感じたことを書いてみます。

池田中学の事件、校長の責任は重い。

ひどい叱責により、福井県の中学2年生の男子生徒が自ら命を絶ってしまいました。

町にひとつしかない中学校。

生徒数はたったの52人。

町にとって、子どもは宝でしょうに……。

亡くなった男子生徒の気持ちを思うと……つらかったでしょうに。残念でなりません。

 

この件を、いつものように「学校内の悲しい事故」として、なんとなく処理するのではなく、警察に介入してほしいと思います。

学校内の暴力、子どものいじめに警察が介入する時代なのです。教員のいじめにも警察が介入するのが平等というものでしょう。

担任と副担任の責任を追及するべきだと思います。

 

私は、素晴らしい教育者にお会いする機会があります。

びしっと叱ることも大事だとは思いますが、「叱るのとほめるのはセットだ」とある大御所の先生が言っておられました。

叱るだけというのは、その教員の単なるヒステリーであり、児童生徒をストレスのはけ口にしているとしかおもえません。

普通に考えたら、叱った後には「今回は間違ったけど、反省して次は頑張ろう」と思えるような励ましが必要じゃないでしょうか。

 

そして、校長や教頭、周りの教員はなぜ、このようなヒステリー教員の行動を黙ってみているだけだったんでしょうか。

それはつまり……クラスでいじめを見て見ぬふりをする子どもと、同じことを先生たちがしてるってことですよ。「いじめをしてはいけません」なんて言えませんよね……。

 

特に、校長や教頭は、学校の中を毎日ぐるぐる見て回るのが仕事です。

怒鳴ってる教員の存在を、知らないはずがありません。

もしも気づいてなかったのなら、相当のぼんくら校長です。

気付いてたのに、教員に指導しなかったとしたら……校長としての資質がないということです(個人的には「いい人」かもしれないし、教員としては優秀だったかもしれませんが、校長には向いていなかった、ということもあるでしょう)。

 

今回の事件、問題は、校長の学校経営にもあります。

気になる子がいたり、困ったことがあったりした時に、学校体制でみんなで対策を考えるはず、なんですよ。そういうしくみが各学校につくられているはず、なんです。

スクールカウンセラーだっていたはずなのに……(常駐ではないかもしれませんけど、週何回かは来たはず)。

文科省は「チーム学校」っていってるのに、この学校は全然そんなふうになっていなかったということです。

みんなが見て見ぬふり、誰も管理職に相談できない、教員同士も相談できなくて自分でなんとかするしかない、そういう学校の雰囲気にしていることが、この校長の罪です。

 

そもそも学校というのは、児童生徒が毎日元気に登校してきて、楽しく過ごせるような場所にすることが大事で、それができていたら十分だと私は思うのですよ。

勉強はその次ですよ。

みんなが元気なのが一番。

教員が叱り倒して、いじめてどうするよ、って感じですよね。

 

校長の中には、力不足の方がいることは事実です。

残念ながら。

でも、そういう校長に任せた以上は、教育委員会が監督してくださいよ。しっかりと。