日本の教育を考える

日本の教育が少しでも良い方向に進化していってほしいなと願いつつ、感じたことを書いてみます。

学校を「水筒OK!」にするには保護者の力が必要

猛暑のせいで、水筒を学校に持って行ってもいいでしょ、という声が聞かれます。

私個人は、子どもが体調を崩すぐらいならい、持っていけばいいじゃないの、と思います。

 

しかし、学校レベルで考えると、そう簡単にはいかないのも理解できます。

おそらく、要望した保護者のみ、個別対応ということで、持ってきてよろしい、となっている学校が多いのではないでしょうか。

 

それには理由があります。

①全員がそろわないものに学校はOKを出しにくい。

いろんな経済状態の家庭があり、いろんな価値観の保護者がいますから、保護者が水筒を買ってくれるかどうか、という問題があります。

いわゆる普通の家庭が多い地域に育った方には想像できないかもしれませんが、学校にはいろんな子どもがいます。

 

②「学校に水筒を持ってきなさい」となったら、学校が水筒を管理しなくてはいけない。

 

高学年になれば、自分で管理できそうですが、1、2、3年生あたりは管理がなかなか難しそうです。

2時間目までに全部飲んじゃった。

一度にたくさん飲みすぎて授業中にトイレに行きたくなった、下痢した。

落として水筒が壊れちゃった。

友だちのを飲んじゃった。

水筒を学校に忘れて帰った。

……などなど、放っておけばいろんなことが起きそうです。

水はよくてジュースはダメ、というルールを設けた場合、いちいち先生がチェックするんですか、という話になります。

先生たちは、それでなくても忙しくて休み時間もないし、トイレにもいけなくて困っているというのに、子どもがドリンクを飲むのをチェックしたりして、ますます仕事を増やすんですか、というお話です。

 

ですから、現在水筒OKになってない学校が、OKにもっていくには……学校に交渉してやってもらうよりも、保護者のみなさんが動いたほうがスムーズなのではないかと思います。

PTAのほうから話し合いを申し込むのです。

そして、例えば、クラスごとにPTAから水筒当番を出します…とか。

ドリンク係の保護者が毎日、2時間目の後の休み時間にスポーツドリンクをつくって配ります……とか。

PTAがこうしますから、学校は許可をお願いします、みたいに提案する形で話を持って行くのがいいのではないかと思います。

 

大事なのは、学校の先生たちの仕事をできるだけ増やさない方向で、話を進めることです。

などと書くと、そのぐらい先生がやってくれてもいいじゃないの、なんて声が聞こえてきそうですが、学校に全面的にお任せするつもりでいると、物事は進んでいかないんじゃないかと……。

なんたって「働き方改革」ですからね。

 

これも、子どものためです。

子どもを守るには、保護者の力が必要なんじゃないでしょうか。