日本の教育を考える

日本の教育が少しでも良い方向に進化していってほしいなと願いつつ、感じたことを書いてみます。

学習指導要領をもっと読みやすくしてほしい。

教育関係者でない人から、「学習指導要領ってなんですか」と聞かれることがあります。

知らないですよね、普通。

私もこの仕事を始める前は知りませんでした。

ものすごく簡単に言うと、各教科ごとに、どの内容を何年生に教えましょう、と文部科学省が決めたものです。これがあるおかげで、公立の学校では、足並みをそろえて指導できるのです。とても大事で、なくてはならないものです。教員にとってはバイブルだといえます。

10年に一度改訂されることになっていて、小学校は2020年から、中学校は2021年から新しいものが実施されます。その新しい学習指導要領が、今年3月に公示されました。

そのため、今、教育界は新学習指導要領ネタで盛り上がっています。こんなこと書いてあるけど、どうやって教えるんだ、みたいな話です。

 

新学習指導要領に書いてあることで、私が「ほんとかよ」とつっこみを入れたくなったことがあります。

それは、「新学習指導要領を一家に一冊用意して、みんなで読みましょう。子どもも読んで、学びの地図にしましょう」的なことが書いてある部分です。

ハッキリ言って、学習指導要領というのは、ものすごく読みにくいんですよ。

なんでかというと、最初から最後までずっと、ドアップでものを見せられているような気分になるからです。書いてあることが全部大事。でも、そんなに人間の集中力は続くものではありません。目で追ってるだけで疲れます。

しかも、教育用語のオンパレードですから、途中でうんざりするでしょう。

多分、普通の大人が読んだら、すぐ眠くなります。そういう意味では寝る前に読むと役に立ちそうではありますが。

多くの国民に読んでほしいのでしたら、少しは緩急をつけて、もっと読みやすくしていただきたいな~と私は思うわけです。