日本の教育を考える

日本の教育が少しでも良い方向に進化していってほしいなと願いつつ、感じたことを書いてみます。

2018-01-01から1年間の記事一覧

道徳の「手品師」が教科化でどう変わるのか

今月はずっと、道徳の取材をしていました。 「手品師」という有名な教材があります。 これは全教科書会社、8社の小学校の教科書に掲載されています。 つっこみどころがある内容なので、新聞などで「いかがなものか」とよく紹介されます。 どんな話かといいま…

テレビドラマの影響で「○○しない教師」が増える!?

今、テレビドラマでは、「○○しない主人公」の設定が流行っていると、ネットのニュースに書いてありました。 手術をしない医者、弁護をしない弁護士……だそうです。 医者は手術をするのが当たり前、弁護士は弁護するのが当たり前だから、これまでのドラマと差…

ぼろぼろの国立大学と、この国の未来

仕事柄、全国のいろんな大学へ行きます。 それでわかるのは、国公立系には、信じられないぐらいぼろぼろな建物を使っている大学があるということです。 先月行った、東京学芸大学は……全部がぼろぼろとは言いませんが、私が入った建物はぼろぼろで、虫の死骸…

タワマン上層階で暮す子どもと、エビデンスの問題

国や自治体、あるいは学校が、教育政策を考えるうえで、エビデンスは大事です。 何かをした後、「子どもたちの目の輝きが違います」と報告されても、効果があるんだか、ないんだか、よくわかりません。多くの人を動かし、多くの時間と金をつかって何かをおこ…

日大チア部パワハラ問題と、学校のいじめの共通点

またまた日本大学です。今度は、チアリーディング部で、女性監督によるパワハラがあったそうですね。 この一連の流れの中で、私が気になったのは、大学の保健体育審議会の対応です。 女子部員側は保体審に監督との仲裁を求めた。当初は応じる姿勢を示したも…

学校を「水筒OK!」にするには保護者の力が必要

猛暑のせいで、水筒を学校に持って行ってもいいでしょ、という声が聞かれます。 私個人は、子どもが体調を崩すぐらいならい、持っていけばいいじゃないの、と思います。 しかし、学校レベルで考えると、そう簡単にはいかないのも理解できます。 おそらく、要…

ネットによって、常識は強化される

常識でしょ。 こうするべきでしょ。 よくこういうことを口にする人がいますが、常識的な方こそ、おおらかになっていただけたらなと私は思っております。 先日、高校時代の友人の告別式に参列しました。 告別式に参列するのは、何年かぶりだったので、すっか…

「学校にエアコンがない」問題について考える

日本の夏は、本当に暑いです。 少なくとも中高年の私は、エアコンなしでは生活できません。 先日、炎天下に外を歩き回り、水分補給を疎かにして、軽度の熱中症になりました。 熱中症になるかどうかは、個人差があるはずです。 もともと身体が丈夫かどうかや…

学校には、道徳を教える資格があるのでしょうか。

神戸市で、いじめを受けていた中3年の女子生徒(当時14歳)が2016年10月に自殺した問題で、同級生からの聞き取りメモが隠蔽(いんぺい)されていたことがわかりました。当時の校長が市教委幹部の指示で隠蔽する方針が決まった後、教職員らに「メモ…

日大アメフト部悪質タックル問題がこれほど騒がれる理由

日大アメフト部の悪質タックル問題関連のニュースが、連日、配信され続けています。 おそらく10年前に同様の事が起こっても、これほど大問題にはならなかったはずです。 この問題がなぜこれほどまで、注目されるのかを考えてみました。 理由は三つあります。…

大川小津波訴訟…学校の事前防災をどうするか

教育現場には、昔からずっと変わらない部分もありますが、変わった部分もあります。 私がここ数年で変わったなと感じるのは、学校が社会とつながってきたことです。 それにより何が起こっているかというと、社会で起きたことが、学校にもかかわってくるよう…

前川氏の講演に、文科省が文句をつけた件。

前川喜平・前文部科学事務次官が名古屋市内の中学校で講演し、文科省がそれを非難するような、いやみっぽい質問をメールでしたことが問題になり、それに対する市教委の毅然とした対応が賞賛されています。 昨日、この中学校の校長先生が記者会見をしましたが…

教員が忙しくなった原因は…指示待ち人間をつくりだすから。

学校の先生が忙しい理由がわかりましたよ。 それは、先生が、指示待ちの人間をつくりだしてしまうからです。 先生の周りには、指示待ちの大量の子どもたち、保護者たち、地域の人たちが群がっています。 どうしてこうなるかというと、本人たちに考えさせる機…

教育現場を変えるに違いない、新しいタイプの先生に遭遇

今週は、関西地区の30代の先生にお会いしました。 仮にA先生と呼びます。 A先生は、今までにはお会いしたことがないタイプの先生でした。 今どきの先生は、育ちのよさそうな人が多いんです。親も先生で、英才教育を受けてきたような、とってもさわやかな人た…

教員の「働き方改革」は論理的に解決できない。

タイトルに惹かれて、 「世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか」(山口周著、光文社新書)を読みました。 著者は、電通で働いた経験があり、海外でも活躍する一流の経営コンサルタントのようです。 「これまでのような「分析」、「論理」、「理性」に…

東日本大震災から7年。原発から10キロ圏内の浪江町の今

2018年1月11日、取材で、南相馬市へ行ってきました。福島第一原発から20キロ圏内にあたる地域の避難指示が解除されましたので、本格的に教育の復興に取り組んでいるからです。また、南相馬市は「ロボットのまち」として未来に向かって動き出しています。詳し…

部活動の数を減らせ、と言うのは簡単。でも…。

中学校の部活動改革の話です。 子どもの人数、教員の人数に対して、部活動の数が多すぎる、それはそうだと思います。 放課後、中学生が町をぶらぶらするよりは、部活動でもしてもらったほうが、教員も保護者も安心です。たとえ少人数の部活でも、入ってもら…

働き方改革と英語の教科化

小学校で英語が教科になること自体は、私は賛成です。 ただ、すべての担任が主導権を握って英語の授業をする、というのは反対です。 今だってすでに忙しいのに、英語の授業も加わるわけですから、「働き方改革」なんてできるわけがないじゃないですか。 文科…

リーディングスキルが大事な理由

本日発売の「総合教育技術」2018年2月号で、リーディングスキルについて書きました。自分でいうのもなんですが、おそらく現在、日本で一番詳しく書いてあります。研究しておられる新井紀子教授のインタビュー、戸田市の取り組み、戸田市の小学校で向上させる…

教育は…市教委の時代へ突入。

一昨年ぐらいからですが、市や区の教育委員会に取材に行くことが増えました。 それは、市教委や区教委が独自の取り組みを行っているケースが増えているからです。 たとえば、部活動問題であれば、多治見市、杉並区などのように。 今までは、スーパー校長先生…

忙しい、できる先生はここが違う!

私は教育委員会の担当者や校長先生を取材したら、発売前に原稿を確認してもらうことにしています。 新聞だと記事の賞味期限はその日で終わりますが、月刊誌は一カ月間繰り返し読まれることが想定されるからです。 間違っていることを書いてしまったら大変で…

貧困層の子どもにもチャンスを!

年末に取材で若宮正子さんにお会いしました。 御年82歳でゲームアプリを開発したすごい人です。 彼女の子どものころは…国が戦争をしていて勉強なんかしなくて、個性がどうとか、それどころじゃなかったそうです。 この人たちが、焼け野原で何もなかったこの…

カリマネと専門家の主張

大学時代に全くお世話になっていない、最近出会ったばかりの先輩よりメールをいただきました。 その方は某有名企業でマーケティングを担当しているそうです。 会社の中ではえらいんでしょうね。 そのため、「世界は自分を中心に回っている」と錯覚していらっ…