日本の教育を考える

日本の教育が少しでも良い方向に進化していってほしいなと願いつつ、感じたことを書いてみます。

2019-01-01から1年間の記事一覧

教員が足りない、では、どうすればいいのか

教員の働き方改革に関連して、必ずでてくるのは「教員を増やすべきだ」という話です。忙しすぎるのは人の数が足りないからだと。 中教審の偉い人たちはちょっと言い方が違って、「教員定数を改善すべきだ」というのです。こちらは人数を単純に増やすのではな…

「働き方改革」の難しさ

2019年12月に、給特法の改正法案が国会で成立しましたので、自治体の判断で2021年4月から学校に「一年単位の変形労働時間制」が導入できるようになりました。 その関係で、今月は変形労働時間制に関する記事を書いていました。 書いている中で考えたのは、「…

全国学力調査の下位県にも頑張ってる教員はいます!

2019年度の全国学力・学習状況調査の結果が公表されました。 今年も秋田、石川、福井など、上位県の顔ぶれには変わりがないようです。私は今後、上位の県に取材に出向くことになります。楽しみです。 ただ、多くの方に知っておいてほしいことがあります。 そ…

吹田市のいじめ事案を教訓として、なんとかしてほしい2つのこと

「吹田市いじめに係る重大事態調査委員会」が作成した調査報告書を読みました。 被害児童はアンケートで訴えているのに、担任はしらんぷり。 ひどい話です。 前校長先生も、かなり言葉を選んでいうと、……危機感がないというか、いじめに関しては校長としての…

小学校高学年での教科担任制の推進に賛成です。

今月は、教科担任制の取材をしていました。 きっかけは、「今年4月、柴山昌彦文科相が小学校高学年での教科担任制導入を含む、今後の初等中等教育の総合的な在り方を中教審に諮問した」ことです。 教科担任制自体は新しいものではありません。 私は関東の田…

キャリア教育で学力が向上する理由

先月は、キャリア教育の取材をしました。 キャリア教育には二つの柱があります。 一つ目は、地域や企業と連携して行う活動です。 商店街で何かを販売するとか、職業体験をするとか、地域のボランティア活動をするとか、企業とコラボするとか、そういう活動も…

教師から子どもへのセクハラは今後も増える可能性大

教師から子どもへのセクハラなんて、絶対にやめてほしいですが、悲しいかな、今後増える可能性があると思います。 なぜかというと、教師になるような人というのはたいてい「子どもが好き」な人たちなわけですが、その中に、ロリコン的趣味を持つ人が混じって…

いじめ母子心中事件と市教委の責任

仙台市で痛ましい事件が起きました。 いじめが原因で母子心中、だそうです……。 亡くなったお母さんは、我が子のために担任、校長に何度も相談し、スクールカウンセラーとも話し、市教委に電話し、県総合教育センター、県教委にも電話で相談し、仙台弁護士会…