日本の教育を考える

日本の教育が少しでも良い方向に進化していってほしいなと願いつつ、感じたことを書いてみます。

教員の「働き方改革」が進まない理由…必要なのは団結

小中学校の先生たちは、あれもこれも任されて、本当に大変だと思います。

だから、もう少し待遇の改善を進めてほしいものですが、全然進みません。

何十年もの間、混沌としています。

 

なぜそういうことになっているのか、私が思うに、主張がバラバラすぎるからだと思います。

ある中学校の先生は部活動をなくせといい、その一方で、ある中学校の先生が、いやいや部活動に生きがいを感じている教員もいるんだし、子どもも楽しくやってるし、生徒指導上も部活動は必要だ、というわけです。

授業研究の負担軽減のために小学校も教科担任制にしようと誰かがいうと、それじゃ、子ども一人一人に目が届かなくなると、大反対する人が多数現れます。

 

みんな現状に不満があるにもかかわらず、誰かが何かを変えようとすると大反対が起こってきて、何も進まないのです。

で、文科省に「なんとかしろ」と、なるわけですが、文科省が何か決めたら、大反対しますよね。上から押し付けるのか、管理するのかと。決めなかったら非難され、決めても非難されます。

 

反対するのが悪いわけではありません。それぞれの立場で考えれば、それはそうだろうなとは思います。

がしかし、「子どものために」を根拠に主張を続けていくと、仕事は増え続け、大変なまま時間だけが過ぎていきます。

 

現状の働き方を変えたいとお思いでしたら、団結したほうがいいと思います。

そして、小さい差異には目をつぶって(←これ大事)、「働き方改革」にベクトルをそろえます(もしもベクトルをそろえられないなら、口では不満を言っているけど、現状維持を支持している、ということになるので、ここで終了です……)。

ベクトルをそろえられたら「働き方改革」につながり、なおかつ、子どもたちの健全な育成につながる学校教育とはどんなものなのかを考え、その方法を教員のほうから提案していくのです。

そのために、例えば、「全国教員投票」をしたらどうですか。

とにかく、小さい差異には目をつぶり(←これ大事)、全国の先生たちの意見をまとめてみてはどうでしょう。大事なことは、単にアンケートをとるんじゃなくて、法律の「こことこことここ」をこのように変えてほしいと、はっきりさせることです。

それを国会議員さんたちに持っていくのです。

先生たちが団結すれば、選挙の票につながりますから、国会議員さんももっとやる気になってくれると思います。

 

人に指図してないでお前がやれ、とおっしゃる方がいるかもしれないですが、私は教員ではないので先生たちの支持が得られません。「何を勘違いしているんだ」と冷笑されて終わりです。

やはり、先生たちが組織の内部から動かしていく必要があるんじゃないかと思います。

ただ、「本当に困っている人」というのは、時間的にも、精神的にも余裕がなくて、声が挙げられないものです。本当は、志の高い校長先生たちに、動いてほしいと願っております……。