日本の教育を考える

日本の教育が少しでも良い方向に進化していってほしいなと願いつつ、感じたことを書いてみます。

いじめ母子心中事件と市教委の責任

仙台市で痛ましい事件が起きました。

いじめが原因で母子心中、だそうです……。

 

亡くなったお母さんは、我が子のために担任、校長に何度も相談し、スクールカウンセラーとも話し、市教委に電話し、県総合教育センター、県教委にも電話で相談し、仙台弁護士会で面談を受け、文部科学省の24時間子どもSOSダイヤルにも連絡したそうです。

 

担任、校長にはいじめを解決できず、市教委と県教委などで働く教育のプロたちは、事実を把握しても、誰も動こうとしなかったわけです。

こんなことされたら、絶望しますよ……。

 

市教委、県教委の言い分は、「学校に対応を聞いてほしい」が原則なのかもしれませんが、お母さんとしては、学校の対応ではいじめをやめさせられないから、電話しているわけです。

学校がダメだから電話してるのに、「学校に聞け」って、それはあんまりです。

 

確かに、全国を見たときに、いじめをやめさせるように加害者をきちんと指導してくれている先生たちはたくさんおられるとは思います。

でも、今回の事件でわかるように、残念ながら、適切な対応ができない担任、管理職も確実にいるわけです。

 

解決できない学校に対しては、市教委が乗りだせばいいんじゃないでしょうか。

市教委で働いている人だって、そのほとんどはもともとは先生なんだし、解決できるはずでしょう?

それが、現場を助ける「働き方改革」だと思います。

 

などというと、「そんなことをしたら、市教委がものすごく忙しくなってきりがない」などとおっしゃる方もいるかもしれません。

よく考えてほしいのです。

市教委にあとからあとからいじめの通報がくるような地域は、教員の養成方法に問題があるということです。

教員養成のしくみを根本から見直し、いじめを解決できる教員を養成するべきでしょう。

いじめを解決できない学校に対しては、市教委がもっと介入するべきです!