日本の教育を考える

日本の教育が少しでも良い方向に進化していってほしいなと願いつつ、感じたことを書いてみます。

寝屋川中1男女殺害事件

大阪府寝屋川市で、中学1年の男子生徒と女子生徒が駅前の商店街の防犯カメラに8月13日の午前5時10分ごろ映っていたのを最後に行方不明になり、それぞれ別の場所で遺体で発見された。
大阪府警は8月21日、容疑者(45歳)を女子生徒に対する死体遺棄容疑で逮捕し、9月、女子生徒に対する殺人容疑で再逮捕した。

【徘徊する子どもたち】
2人は12日の夜から商店街を徘徊していたとみられ、13日午前1時過ぎと午前5時過ぎに防犯カメラに映っていた。なぜそんな遅い時間に子どもが外を歩き回っているのか……その理由としては、①スマホでいつでも子どもに連絡できるため、夜間の外出でも安心している保護者が増えた、②子どもは、中学生になって大人の仲間入りをした気分になっていたことに加え、中学生になって初めての夏休みであり、少し冒険したい気持ちになっていた、などが考えられる。

【容疑者の過去】
容疑者には前科があった。平成14年3月、寝屋川市内の路上で中学2年の男子生徒にナイフを突きつけて脅し、車に連れ込んだ。車内では男子生徒の手足を縛り、目や口も粘着テープでふさぎ、数時間監禁したという。当時、中高生の少年7人が同様の被害に遭い、容疑者が逮捕され、10年以上獄中で過ごした。そして、出所してからわずか10か月後に、今回の事件を起こした。


8月
大阪府箕面市では昨年度、犯罪防止を目的として、市立小中学校の通学路に計750台の防犯カメラを設置していたが、2年限定で防犯カメラを設置する自治会に設置費用の9割を補助する制度を拡充すると発表した。320台分、5760万円の補正予算案を9月の議会に提案し、29年3月末までに市内に計11110台の防犯カメラが設置される予定だ。

兵庫県伊丹市では、子どもの犯罪被害防止や認知症で徘徊する高齢者の早期発見を目的として、市内全域に無線受信機を取り付けた防犯カメラ1000台を設置し、子どもや認知症の高齢者の位置情報を家族などに通知する仕組みを構築すると発表した。
小型発信器を持った子どもや高齢者がカメラの近くを通ると、家族のスマホに通知がいくことになるが、位置情報提供システムを市内全域で使い、見守り体制を整えるのは全国の自治体で初めてのことだという。来年3月までに市内の3小学校区の通学路と主要駅前などに計200台のカメラと受信機を設置し、試験運用を行う予定だ。

9月
 寝屋川市では、寝屋川市と香里園、萱島の京阪3駅とJR東寝屋川駅の計4駅の周辺や付近の交差点などに防犯カメラを40台増設する予定だ。さらに、市職員ら述べ約240人が交代で、夜間防犯パトロールを実施すると発表した(土日祝を除き、9月8日から10月8日まで)。市内4駅周辺を巡回するほか、公園やコンビニエンスストアなども見て回る。

守口市は、すでに58台の防犯カメラを設置しているが、新たに1000台を通学路などに設置すると発表した。実現すれば、防犯カメラの普及率は、全国でもトップクラスになるそうだ。

 高槻市では、地域との連携を強化するため、子どもの登下校時などに見守り活動を行う「セーフティボランティア」向けの研修会が行われた。

9月
寝屋川市教委は、子どもや保護者に「自分の命を自分で守る」意識を高めてもらうため「防犯チェックシート」を作成し、市内すべての小中学校の児童・生徒約1万7800人に配布した。チェックシートは、小学校低学年向け、小学校高学年向け、中学生向けの3タイプがあり、たとえば、知らない人から声をかけられたらどうするか、知らない人から『友達になりませんか?』とメールがきたらどうするか、などの質問に対し、複数の選択肢から最も望ましいものを選ぶ形になっている。

11月
市教委が「寝屋川スマホ・ネット5か条」を策定した。
1 夜、終わる時間を話し合って決める(終わる時間は中学生が午後10時、小学生は午後9時を目安とし、家庭などで話し合って決める)
2 送信前に立ち止まって考える
3 知らない人とやりとりしない
4 困ったらおとなに相談する
5 学校には持っていかない

12月
 大阪府警は男子生徒に対する殺人容疑で45歳の男を再逮捕した。