日本の教育を考える

日本の教育が少しでも良い方向に進化していってほしいなと願いつつ、感じたことを書いてみます。

いじめ自殺事件と担任

青森で中学生のいじめ自殺事件が起きました。

残念としかいいようがありません。

 

このような事件が起きた時、私が気になるのは「担任がどんな人だったのか」ということです。

新聞の報道などでは、担任がどんな指導をしたかが取り上げられますが、そうではなく、担任のもともとの性質です。たいていはそこまで報道されませんけどね。

 

なぜかといいますと、学校の先生の中にも一定数、発達障害的な性質をお持ちの方がいるからです。

実は私自身も、小学2年生の担任がそういう傾向の強い方でした。

行動が変で、話すことも変。笑顔がまったくなし。

この先生、なんでこういうことをするんだろう?

なんで変なことを言うんだろう。

なんでみんなの気持ちがわからないんだろう。

とにかく、不思議でたまりませんでした。

当然、子どもたちは反抗的になり…今思い出しても、悲惨な一年間でした。

当時は、発達障害についてまったく知りませんでしたから、その先生が大嫌いで、「わざと意地悪しているんだろう」と思っていたんですが、最近になって、数々の奇行の理由がわかったのです。

 

もちろん、私が取材にうかがうような先生方には、そのような傾向の方はいません。先生としてきちんと実績を残されている方にしか取材に行かないですから。

 

「先生というのは頭が良くて、子どもの気持ちがわかって当たり前」と思っている方も多いと思います。新聞やテレビではそういう前提で話がされています。だから、先生たちが叩かれるんですね。

でも、頭は良くても、子どもの気持ちがわからない先生も中にはいます。

そのような方々の職業選択の自由を狭めるつもりはないのですが、クラスが荒れてしまえば子どもがかわいそうです。ご自分のそのような性質に気づき、学級経営において周囲に支援をあおぐとか、担任をはずれるとか、少し考えていただけるといいような気がします。教育委員会にも、そのような先生を生かす方法を考えてほしいです。

 

おそらく研究者などが適職だと思われます。

私は大学教授にお会いする機会がけっこうありますが、やはり、いらっしゃいます。バランス感覚はいまいちでも、一つの事に集中するという性質を研究に生かしておられます。大学生になれば、小中学生ほど、先生に依存しませんしね。