雑に扱われると人は攻撃的になる。
これは、ある小学校の校長先生から聞いた言葉です。
その小学校は、保護者と教員がしょっちゅうケンカしているような、職員室で教員が子どものことを悪く言ってるような、荒れた学校だったそうです。
当然、保護者と教員は敵対関係です。
その状況を改善するために、着任した校長先生がまずしたことは、二つあります。
一つ目は、電話の応対をきちんとすることでした。
私は仕事で学校によく電話しますけど、以前はひどかったんですよ。
10年ぐらい前は、いきなり「はい」と、迷惑そうに、ケンカ腰で話す学校が多かったんですよね。
私は「あ~あ」みたいな気分になったものです。
(最近は、学校名と自分の名前を名乗ってくれる学校が増えました。)
二つ目は、保護者と会ったら、教員からあいさつすること。
この学校では、廊下ですれ違うときなど、教員からあいさつしなかったんだそうですよ。悪気はないのかもしれないですけど、嫌な感じですよね。「先生たち、常識がないから、何を言っても無駄」と思ってしまいます。
その後、この学校はどうなったかといいますと、教員が上記のように丁寧に対応するようになったら、少しずつ保護者の対応がソフトになっていったそうです。そうすると、教員は保護者の話をちゃんと聞くようになり、関係が改善したそうですよ。
これは学校だけの話じゃないと思うんですよ。
別に媚びろ、といってるわけではありません。
ときどき私も「この人、私をバカにしてんのか」と感じることがありますけど、そういうときは相手の言うことを素直に聞けなくなりますからね。反論したくなります。
大人として、丁寧に対応すること、これは大事なことですよね。