日本の教育を考える

日本の教育が少しでも良い方向に進化していってほしいなと願いつつ、感じたことを書いてみます。

先生が尊敬されない問題について。

子どものころ、「先生の言うことを聞きなさい」と言われたものです。

怒られるのは子どもが悪いから、と決まっていたのです。

でも、最近は「うちの子は悪くない」と考える親御さんもいるようで、先生の言うことを受け入れてくれるとは限らなくなりました。

つまり、「先生」というだけで、尊敬される時代ではないということです。

そのことを憂える方も多いと思いますが、むしろ私は、昔の「先生の言うことはなんでも正しい」という発想のほうが不気味な気がします。

先生の中にもいろんな方がいるからです。

尊敬に値する方もいれば、そうでない方もいるのは当たり前だと、個人的には思っています。

 

そうはいっても、学校現場では、先生が子どもに尊敬されたほうがいいんだろうと思います。

尊敬している人の話は、大人も子どもも聞くものですし、その結果、指導も、学級経営もうまくいくからです。

 

いまどきの子どもの尊敬を得るにはどうしたらいいのか。

 

まず、子どもは保護者の影響を受けやすいはずです。

保護者が尊敬するのは、どんな人でしょうか。

地位や名誉も大事ですが、それよりもお金と情報を持たくさんもっている人ではないかと思うのです。特に、欲しいものを買うために、お金をたくさん持っていることが重要な世の中です。保護者のこの価値観が変わらないと、尊敬されるのはなかなか難しいかもしれません。

 

でも、希望はあります。

子どもが尊敬しているのは、ユーチューバ―だそうです。

ユーチューバ―たちはまるで遊んでいるかのように、楽しそうに、お金を稼いでいます。

そこに、ヒントがあると思うのです。

先生たちが、もっと楽しそうに授業をしたら……たとえば、「〇〇先生の理科の授業はものすごくおもしろい」という話になり、子どもの尊敬を得られる可能性があるのではないでしょうか。

そうです。

「なんでもできるすごい人」をめざさないで、オタク的に一部分だけの尊敬を得ることならば、できる気がします。

 

それには、ものすごく楽しい授業をしないといけないわけで、今よりもマニアックに教材研究をする時間が必要でしょう。

そのためにも、教員の働き方改革が必要だと思うのです。