朝日新聞によりますと、
2014年度のデータでは全小中学生は1012万736人いて、そのうち不登校は12万2902人。さらに詳しくみると前の年から不登校状態を継続している人が5万7095人、2014年から新たに不登校になった「新規」は6万5807人だそうです。
一年でこんなにも増えてしまったということですね……。
以前、不登校の児童生徒の支援を行っている方にお会いしたことがあります。
不登校の理由にはいろいろあるようです。
いじめが原因の子もいれば、ほんの些細なことがきっかけで不登校になってしまう子もいて、本当にいろいろ……。
それこそ、不登校の子どもの数だけ……。
そして、個々の子どもに合わせて、支援対策もいろいろです……。
学校へ無理して行かなくていい、という意見もあります。
それも一理あると思います。
学校というシステムと相性がよくなくて、不登校になったとしても、大人になって社会に出ていけるならいいんだと思うんです。
問題は不登校からひきこもりになって、そのまま大人になってしまう人たちだそうです。
社会とまったく接点をもたないまま、ずっと家で過ごしてしまった40代の人たちが、けっこういらっしゃるとか。
「この40代の人たちが外に出られるように、もっと若い時期に支援が必要だったんじゃないか」とその専門家の方はおっしゃっておられました……。
40代になって、さぁ、今から外に出なさいと言われても……ハードルが高いですよね。
つまり、不登校の子どもの将来のことを考えたら、嫌なら学校に行かなくていい、とただ放っておいちゃダメってことです。
不登校になったとしても社会に出る練習をしていかないと……。
最初のデータの話に戻りますけど、新規が6万5000人です。
不登校になってしまった子を復学させるのはものすごく大変だそうですよ。いろんなものがからみあっているから。
だから、不登校を防がなくちゃいけないってことです。
やっぱり、学校は楽しくないと。
もちろん、「楽(らく)」とは違いますよ。
思い通りにならないこともあるし、頭にくることもある、プレッシャーもあるけど、友達がいて、楽しい、みたいな。
勉強ができてもできなくても、運動が得意でも苦手でも、クラスの中に居場所があるってことが大事、なんじゃないでしょうか。
先生たちには、学級経営を頑張っていただきたいなぁ~なんて思っています。