部活動問題を鋭意取材中です。
現在、中学校の部活動問題について、取材中です。
この問題、ものすごくおもしろいです。
発売前なので、詳細はまだ書けませんが、
ただひとついえることは、その根本にあるのは「少子化」だということです。
例えば、10年前に500人生徒がいた中学校が、今は300人になっているのです。
マイナス200人。
それに伴って学校に配属される先生の数が減り、先生たちがこんなに忙しくなってしまったわけです。
もう、サッカーや野球は、一校では部活ができなくなりつつあります。
どこの学校も、規模が縮小し、これまでのやり方では維持できなくなっているのです。
このように、今は少子化の影響が、学校に顕著に出てきていますが、今後社会のあちこちに出てくることになるでしょう。
つまりですね、我々はダウンサイジングする社会に直面しているということです。
「こういうの、あったらいいですよね」と選択肢を増やしてきた社会から、「人がいないからこれはできない。廃止しよう」「次は何をやめようか」と、選択肢を減らしていく社会へ突入してしまったのですよ。
人々の欲望をどんどん具現化できる時代から、あきらめ、我慢する時代へ。
そして、どうしても叶えたい願いがあるのなら、行政や学校に頼っても無駄で、自分で動くしかない時代……。
だから、今この国がもっとも力を入れなくてはいけないのは、少子化対策なんだと思います。
そういう意味では、東京都が待機児童対策にお金をつぎこんでいるのは、間違いじゃないってことです。