日本の教育を考える

日本の教育が少しでも良い方向に進化していってほしいなと願いつつ、感じたことを書いてみます。

「総合教育技術」でLGBT対応のページを担当しました。

私が執筆しております月刊誌「総合教育技術」が本日発売です。

こんな雑誌です。

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http://family.shogakukan.co.jp/ed-extra01_cover

この中で私がかかわっているのは、特集3「いま求められるLGBT対応」です。

3人の方に取材してきました。

LGBTを授業でどう扱っていいのか、ためらってしまう先生方も多いと思います。

でも、当事者は5%はいると言われています。100人の中に5人です。クラスの中に1人か2人いる可能性があるのです。

当事者の子どもは、「自分は他の子と違う」ことに悩み、みんなにばれないように小さくなって学校生活を送っています。なんとなく、しぐさが変だと言われていじめられる子もいます。そのような子たちが自分らしく、未来への希望を持っていきていけるようにするために(別にかカミングアウトしなくてもいいんですよ)、学校にできることは二つあります。

一つ目は授業です。

今回の特集では、「LGBTの人について学ぶ」のではなく、「性の多様性」というアプローチで「全員を当事者にする」授業を提案しています。このテーマで授業研究を行ってきた倉敷市教委の実践の一部を紹介していますが、これは道徳の時間を使って、全国の学校でぜひ行っていただきたい授業です。お互いの違いを認め合えるようになると、クラスのムードがよくなるそうですよ。

二つ目は教員の意識を変えることです。

今現在、「うちのクラスには当事者はいない」と思っている先生がいるかと思いますが、それは気づいていないだけかもしれません。いるかもしれない、と思ったら、ホモとかオカマとか、LGBTの人たちを不快にする言葉を使えなくなりますよね。

 

昔はテレビでも漫画でも、LGBTの人たちをバカにするような言葉がバンバン出てきたかと思いますが、その点に関しては、時代は変わったのですよ。もうギャグにしてはいけないということです。