「窓から飛び降りろ」はダメ! 暴言を防ぐ対策は?
所沢市の小学校で、40代の男性教師が、鉛筆削りの貸し借りを巡って言い争っていた小学4年の男子児童に、「今すぐ窓から飛び降りろ」「命が惜しいのか。
まず、この男子児童が、このことを大人に言えて、よかったです。こんなことを言われたら、学校には行きたくないですよね。怖くて。
想像してみてください。
40代の大人の男性が、10歳の子どもに対してこんな言葉を投げつけなきゃならない状況を……。
おそらく、このクラスは制御不能になってたんじゃないかと思われます。
「やめなさい」ぐらいでは効果がないから、どんどんきついことを言うようになったのでしょう。
男性教師と男子児童がどういう人物なのかは、情報がないのでわかりませんから、どっちが悪いとか、そういう話は横に置いて。
(男性教師にストレスがたまってたのなら、解消する方法をご自身で考えてもらったほうがいいですし。)
このような事態を防ぐにはどんなシステムが必要かを考えてみます。
今後、このようなことがないようにするにはどうすればいいかというと……クラスに担任が一人じゃ足りないということでしょう。
クラス担任はふたり。
曜日で交代とか。
あるいは、学年に一人、全クラスに入る先生というのをつくって、日替わりで各クラスで過ごすとか。
あと、これは先生たちが嫌がるでしょうけど、教員OBOGがいつでも授業を見にきていいことにするとか。60歳で退職されたばかりの先生たちは、みなさん元気ですからね。気軽に学校にきてもらっては、いかがでしょう。あくまでも、学校経営に余計な口出しはしないという約束で。
もしもこの男性教師の他に、もう一人大人がクラスにいたら、男性教師にブレーキがかかったんじゃないかと思うんですよ。
担任が絶対的な王様に君臨してしまうから、ノーチェックでひどいことが行われてしまい、どんどんエスカレートしてしまうのです。
教室のドアをつねにオープンにして、風通しをよくするのは大事なことでしょう。
どの学校でも、校長先生や教頭先生が日常的に校内を回って、授業観察をしておりますが、全クラスを見てまわるわけですからね。1クラスを見ている時間は短いのです。このクラスはやばいなと、なんとなく雰囲気はわかっても、さすがに管理職がいたら、教師も言葉を慎みますよね。暴言の現場をおさえることは困難です。
やっぱり、クラスに日常的に複数の大人が入ったほうがいいと思うんですよ。
それには……教員の数を増やしてほしいですけど、それが無理なら、教員OBに協力を求めたらいかがでしょうか。