あるサイトで、私がお会いしたことのあるイケメン先生の記事を読みました。
「人手不足だからといって教員を大量採用すると、かえって忙しくなる」と。
その理由は、大量採用により、本来、教員にならないような人、つまり、本気で教員になりたいわけじゃない人、能力が劣っている人も教員になれてしまって、質が落ちてしまうから……。実際に大量採用した自治体では、荒れたクラスが増えてしまったんだそうですよ。
そうすると、周りのベテラン先生たちがいろいろフォローしないといけないですからね。確かに忙しくなりますね。
おっしゃる通りです。
しかしですね。ここで終わらせず、ちょっと考えてみていただきたいのです。
今のまま教員の長時間労働を放置すると、どうなるでしょう。
今や教員がブラック職業だということは、国民のほとんどが知っていますよ。
その結果どうなるかというと……現実的な人は教員を避けますよね。優秀な人が教員という職業を選ばなくなります。
大量採用しなくたって、このままいくと、質は落ちていくでしょう。
そういう意味では、この国の教育は今ものすごく危機に直面していると思うんですよ。
長時間労働を改善するためには、人を増やすか、仕事量を減らすか、そのどちらかをする必要があります。
人を増やすことでかえって現場の先生が忙しくなるというのなら、とりあえず、今すぐにでも、仕事を減らすことに着手すべきだということですね。