日本の教育を考える

日本の教育が少しでも良い方向に進化していってほしいなと願いつつ、感じたことを書いてみます。

3密と新学習指導要領

政府は、緊急事態宣言の解除基準を14日をめどに公表すると発表しました。

本当はもっと早く示してほしかったと、個人的には思います(一応、東京都民のご意見窓口のようなところに、連休前に、基準を示してほしいとメールを送ってみましたが、当然、スルーされました)。

でもまぁ、緊急事態宣言を出すこと自体が初めての経験なので、みんな手探りですからね。しょうがないといえば、しょうがないのでしょう。

 

「3密」は、非常にわかりやすいメッセージだと思います。

密閉・密集・密接を避けましょうと。

子どもから高齢者まで、わかりやすくて、覚えやすく、非常に効果的なキーワードだと思います。

しかし、自分で考え、行動したい人にとっては、これだけでは情報量が不足していたのではないでしょうか。

 

新学習指導要領の趣旨を考えますと……、自分で考えず、人から言われた通りに行動するだけの人材を育てたいわけではないはずです。

自分でこの状況に何をするべきなのかを考え、判断して行動できる人を育てようしています。

そう考えますと、みんなに受け入れられやすいキャッチフレーズだけでは不十分でしょう。

キャッチフレーズにプラスして、自分で考えて行動したい人に向けて、国はその根拠や判断基準なども示していく必要があるように思います。

具体的に何を目標にして自粛するのか、その指標は何か、それを知るからこそ、納得してきちんと自粛できると思うからです。

 

今回のことに限らず、新しい時代に向けて、国は情報を単純化しすぎず、正確な情報を公開し、国民が自ら判断できるようにしていく必要があるように思います。